ネットの書き込みで、「免許を取ったのでやっとバイクに乗れます!安全のためには、プロテクターを付けた方がいいですよね?」という内容を見ます。
そう問われれば、ほとんどの方が「その通り」という回答を返すでしょう。
でもちょっと待ってください。
プロテクターを付けていれば、安心してバイクに乗れるかというと、そう簡単な事ではありません。
間違ってはいませんが、プロテクターはあくまで、永くバイクに乗る為の一つの要素にしか過ぎないのです。
せっかくバイク乗りになったんですもの。永く乗っていたいですよね?
なので、
- 「よし!事故を起こさないようにするぞ」→知識と経験
- 「やばい!事故りそうだ」→技術
- 「いかん!事故ってしまった」→装備
の3ステップで考えていきます。
あくまでも、僕の個人的な見解ですので気楽にお読みください。
ステップ1 「よし!事故を起こさないようにするぞ」→知識と経験
当たり前の事ですので意識するまでもないですね。僕は「安全運転で家族のもとに帰るぞっ!」と口に出してから乗り出します。だって、痛い思いをしたくないし、悲しませたくない人がいますから。なにより、事故を起こすとしばらくバイクに乗れなくなりますからね。
でも『事故』って完全に防げるものではないですよね?
確かにその通りです。でも知識と経験で無くせる事故はあります。
・真っすぐな道なのにふら付いてる車に近づかない
居眠りやスマホを触ってるかもしれない
・凄い勢いで距離を詰めてきた車をずっと後ろに従える
短気な人で、あおってきたりありえないタイミングで抜いていくかもしれない
・余裕をもったスケジュールを組む
焦っていると、バイクの運転が雑になり、ありえないミスをするかもしれない
・自分とバイク、そして路面のコンディションに気をかける
疲れで集中力が落ちているかもしれない、まだタイヤが十分に温まっていないかもしれない、雨が降った後、晴れてはいるが日陰ではまだ道が濡れているかもしれない
…などなど
数えきれないほどあります。
本当に公道は色々な事が起こります。同じコースを走っていてもいつも違う事ばかりです。
こればかりは、自分で体験して経験値として蓄えていくしかありません。
しかし、バイクに乗れる時間はわずかだって人もいますよね。僕もそうです。
僕のやり方ですが、バイクの事故動画とバイク雑誌を見る事で、知識を蓄積しています。
特に事故動画は目を背けたくなるものもありますが、自分のスピードの抑制と『かもしれない運転』の参考になります。
でも動画見すぎてバイクを嫌いにはならないでね(笑)
ステップ2 「やばい!事故りそうだ」→技術
どんなに注意していても事故を起こす事はあります。死角から突っ込まれでもしない限り、事故を起こすかもしれない瞬間の『やばいっ!』があります。
走っているときに行える行動は
- 走り抜ける
- 減速する
- 曲げる(かわす)
- 転ぶ
といったところですね。
プロのレーサーでも公道で事故にあうことを考えると、僕なんかがどうこう言える所は少ないですが・・・過去の経験から二つだけ書きます。
・最新バイクの電子制御
もし欲しいバイクにこだわりがないなら、電子制御の入った最新バイクがお勧めです。ABSとトラクションコントロールにより、素人ではなしえない結果を得る事が出来るかもしれません。ただし過信は禁物です。
・転び方
転ぶしかないという状況で自分のダメージを最小限にする必要があります。現場状況に応じた転び方の選択が必要ですね。
僕は一度転倒したことがありますので一例までに紹介します。
現場は3車線の道路の左端。当時教習所の教えが全てで、道路の左端を走行中でした。その状況でギリギリの車幅での追い抜きを受け、パニックブレーキ・・・
道路に浮いた砂にフロントを取られ左に転倒。その時にこらえようとバイクを離さなかったため、左足がバイクの下敷きになりました。そのまま左足を支点に右半身が地面にあたろうとした瞬間に右手を地面につきました。
怪我としては、左足首の骨にひび、右手首を圧迫骨折でした。結果論ですが、バイクを離して滑っていればもっと軽傷だった転倒です。
ステップ3 「いかん!事故ってしまった」→装備
ここでプロテクターの出番です。本当は出番がないのが一番です。
プロテクターの効果は、事故ってしまった際にダメージを軽減できることです。ただ注意点としてダメージをゼロにはできないという事ですね。
しかし、品質のしっかりしたものを正しく装着していればかなりダメージを軽減してくれることは確かです。
僕の右手首の怪我は転び方が下手だった結果ですが、左足首はブーツをはいていたのでひびで済んだなとは思っています。
まとめ
プロテクターを付ける事は重要ですが、その効果を発揮するのは、事故の最後の最後です。
どんなに高級なプロテクターを付けていても、まずは事故を起こさない為に『かもしれない運転』を心掛けましょう!
そして、起こした事故を振り返り、要因を探り、次に起きないようにするにはどうすれば良いかを考えましょう!ライダーとして間違いなく成長できます。
最後に、バイクに乗れない時期があるのは辛いですよ。本当に(笑)